南森町グラスホッパーズ



帰り道に

9月8日水曜日 くもり

台風一過の朝。
湿った風が吹く一日でした。

仕事終わりに、もう暗くなった20時頃、自転車で帰っていると、
おじいさんが体を曲げて

「こっちおいで お腹空いてるんか? おいで おいで」

と、言っていた。
となりにはおばあさんも。
暗かったので見にくかったが、どうやら向こうの方にいる一匹で佇む犬に、あまり警戒心を抱かせないように一定の距離を保ちながら餌をあげようとしているみたいだ。

きっと、ご夫婦で散歩中かなにかに、犬を見つけたんだろう。
なんかほっこり。よい風景。

僕はそんなご夫婦の脇を通り、犬の方へ。
だんだん犬との距離が縮まる。
僕のせいで犬が逃げちゃったら申し訳ないなと思いながら、ふとその犬を見ると





それは、ただの黒いゴミ袋でした。

これはあかん!
暗かったし、遠くでみたら確かに犬みたいなシルエットだったんです。
犬みたいなゴミ袋だったんです。
一瞬僕は切なくなりました。
が、

でもね。
後々考えると、僕は全然切なくなる事ないと思うんです。
むしろ本当によい風景に出会う事ができたなと。

あの後、ご夫婦が犬じゃなかった事に気付いたとても、お二人で笑いあって家に帰ってはったやろうし、
あのご夫婦は、呼んでも寄ってこない犬に、無理に近づいて犬にいらない警戒心を与えたくないと、そのまま帰ったとしても(僕はたぶんこちらだと思います)、よかったと思ってます。
だって、真実がどうであれ、二人で歩いていて、たまたまいた犬に餌をあげようとする人がいて、それを見て、よい風景やなって思えたですから。

あのご夫婦にとっての今日は、
二人で散歩をしていたら、一匹の犬に出会ったという一日。
僕にとってはこういう一日。というところがなんか素敵だと思います。

僕はあの犬に『クロ』 と名前をつけたいとおもいます。
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by tessyuu-k | 2010-09-09 04:19 | なんもりグラホ
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